どうしてかかとの減りがはやいのよ。
よく親に言われたセリフだ。
20分の限られた時間の中で効率よく線を描いていた。
アリンコみたいに一列になって、前の人の線をより深く、より深く、、
ときどき線が曲がっているけれど、そんなことは気にしない、気にしない。
小学生の時は、”ドッヂボールが強い人がモテる”と聞いたことがある。
あれは事実だと思う。今でもそう思う。
かく言う私も自信があった。学校で一番強いと思っていた。
私の小学校では柔らかいボールで、ハンドルボールよりも一回りか二回り大きいものを使っていた。
あれが、ちょうどよく、大きさも、硬さも。私の手にはピッタリだった。
手のひらに乗せて投げるのではなくて、
思いっきりつかんで、野球ボールをなげるみたいに、投げていた。
だからか、小学生の割には随分と速い球が投げれたんだと思う。
ただ、速いだけでは足りない。物足りない。
いかにして、相手の球をキャッチするか、
いかにして、至近距離の球を回避するか、
そこに、ドッジボールの醍醐味があるんだと、今更に思う。
かく言う私は、どれにも自信があった。
だけれども、そこまでモテた記憶はない。
次やる機会があるのなら、
今度はつま先で線をひいてみよう。かな。
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